活動日誌

博物館で行われるイベントレポートや日々の様子などをご紹介します。

★博物館観覧料の無料化!!について(2015/10/27)

これまで、博物館本館では観覧者から観覧料をいただいておりましたが、来年4月29日のリニューアルオープン(予定)を機に、常設展観覧料が無料となります。  
館長 木ノ内 義昭   

常設展観覧料が無料になります!     博物館長 木ノ内義昭

 富士市議会9月定例会本会議(10/5)で、富士市立博物館の常設展観覧料の無料化に関する条例改正が可決されました。
これまでは、博物館本館受付で常設展観覧料(大人100円、子供50円)をいただいておりましたが、来年4月29日(予定)のリニューアルオープンを機に、常設展観覧料が無料になります。
当博物館は、広見公園(約14ヘクタール)内の歴史ゾーン(約4ヘクタール)にあり、博物館本館をはじめ、移築復原された古民家や近代洋風建築物などの文化財建造物の他、分館の歴史民俗資料館で構成されており、全てをご観覧いただくと2時間程を要する、県内でも屈指の公立ミュージアムパークですが、今回の条例改正で、全ての施設が無料で観覧できるようになります。
加えまして、リニューアルによりこれまでの展示が刷新されると共に、展示面積も1.5倍に増え、ライブラリーなども新設されます。
リニューアル後も社会教育機関として、子供たちの郷土の歴史学習や、市民の皆様の知的リクリエーションの場としての博物館の位置付けは変わりませんが、全国から世界文化遺産・富士山の構成資産巡りに訪れるツーリストの皆様にも気軽にお立寄りいただき、愉しく、興味深く観覧していただける文化観光施設的な要素も加味されます。
特に、富士南麓の「富士山信仰」や、かぐや姫が富士山の女神になるという、この地域に古くから伝わる「かぐや姫説話」の展示には力を入れており、リニューアルの目玉に位置づけております。
単独の富士山世界文化遺産構成資産の無い当市ですが、新設する「富士山の女神・かぐや姫と富士山信仰」コーナーは、構成資産巡りにもひけを取らない、全国に通用するインパクトを持った展示になると考えております。
普通に考えると、リニューアルして規模も大きくなり、見ごたえが増せば観覧料も値上げとなるところです。当初は当博物館も観覧料値上げの方向で検討しておりました。
しかしながら、「かぐや姫伝承のマチ・富士市」の魅力を、展示を通じて一人でも多くの方々にPRし、知っていただき、何度でも気軽に来館していただければとの思いから、当博物館では観覧料というお客様に対するバリヤーの撤去する方向に軌道修正しました。
博物館に訪れ、展示を観覧されるお客様を受益者とみるか、はたまた、当市の歴史・文化の魅力や、先人の残した足跡をご覧いただき、市民の皆様にふるさとに愛着と誇りを持っていただければ、「マチ」が元気になるのではという発想から、行政サイドを受益者とみるか・・・・・・・
また、ツーリストの方々に観覧していただくことが、多少なりともシティプロモーションに寄与するならば、行政サイドも受益者といえます。
加えまして、当博物館に限定した話ですが、実のところ観覧料無料化は管理・運営コストが最も低く、且つ、博物館法の考え方にも合致します。反面、無料化による大きなデメリットは見当たりません。
以上のような検討結果に基づき条例改正と相成った次第です。
なお、特別展につきましてはこれまでと同様に、展示の目的・内容・収支などを検討し、観覧料を頂くか無料とするかその都度決定します。

下記に、観覧料無料化に至る検討概要を記しておきます。
① 市民サービスやシティプロモーション・都市活力再生の観点から検討
無料化により、市民の皆様はこれまでに比べ気軽に知的リクリエーションを愉しんでいただけるようになり、都市活力再生効果が期待されます。
また、世界遺産関連の文化観光への波及効果が大きく、中長期的にはシティプロモーションにも繋がります。
② コスト面から検討
     リニューアル後は1階受付に加え、2階にも公園と連結した玄関が新設されため、現行のままでは観覧料を2箇所で徴収する必要が生じました。
そのための人件費を勘案すると、無料化し市民団体へ案内等を委託(有償ボランティアに近似)していく方法が最も低コストとなります。
③ 博物館法上から検討
     公立博物館は、入館料その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならない。但し、博物館の維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる。(博物館法第23条)を参酌すると、当博物館の場合は無料化が望ましいと考えられます。

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