私たちが暮らす富士市は、人びとの仕事に取り組む日常のようすが、富士山とともにある地域のひとつです。そのようすは江戸時代、さらにその前から富士山を描いた絵画作品に描かれてきました。古来、富士山を描いた絵画作品に登場する人びとは、何らかの目的を持って活動している人びとでした。富士山に登る人、街道を西へ東へ進む人、そして富士山の麓で暮らし、生きるために仕事をする人が多く描かれてきました。
今回の展示会では、そのような富士山とその麓で生活する人びとの仕事(生業)のようすを描いた絵画資料を紹介します。富士山という特殊な環境のなかに、人びとが生活する日常のようすを描いたアンバランスな世界をお楽しみください。
( 2020/03/30 更新 )