紙ing博物館

ペーパーかみすけ
  1. 紙ができるまで
  2. 紙のまちのいろんなしごと
  3. わっ!知ってる?和紙のこと
  4. ちょっと気になる木じゃない紙
  5. くるくるめぐる紙のリサイクル
「紙ing博物館」は、富士市立博物館で毎年夏休みに行っている、こどものための展示会です

4)ちょっと気になる木じゃない紙(非木材紙)

「木じゃない紙」って、木以外のものから作られている紙のこと。
木以外のどんなものからどんな紙が作られているのかな?
どんなところで使われているのかな?
「木じゃない紙」のことをもっと知ろう!
私たちがふだん使っている紙は、ほとんどが木から作られています。でも、木以外の植物から作られている紙もあります。そのような紙を区別するのに「非木材紙」という呼び方をします。なんだか最近新しく開発された紙のような気もしますが、木から紙が作られるようになったのは今から150年くらい前のこと。紙を作る方法が発明された今から2000年くらい前は、麻(あさ)や木綿(もめん)のぼろ布などから紙を作っていました。だから、紙はもともとは「木じゃない紙-非木材紙-」だったのです。
日本では、紙の原料の半分以上が古紙(こし)で、残りが木材。
「木じゃない紙」は、ほんの少ししか作られていません。
世界中でみると、全部の原料のうち「非木材」の割合は10%くらいあります。
●バガス・竹・海そう●
バカス袋
バガス(さとうきびのしぼりかす)を使った紙ぶくろ
竹原料
  竹を原料にして作った紙
さとうきびからさとうをしぼりとったあとのしぼりかすは、バガスとよばれて紙の原料になります。廃棄物(はいきぶつ)を再利用(さいりよう)して紙を作っているのです。
海そうをまぜている紙→
海そう
●綿(わた)●
  綿は、実の中の種に残っている短いせんい(リンター)が紙の原料に使われています。
お札(おさつ)は多くの人の手にわたるので、じょうぶな紙でなくてはなりません。そのため、非木材紙が使われています。日本ではみつまた(和紙の原料になる)などが使われています。綿(わた)や麻(あさ)のなかまで作っている国もあります。
ジーンズ
ジーンズは木綿(もめん)の布でできていますね。
←ジーンズのはぎれからも、紙がつくられています。
●いろいろな紙●
和菓子屋(わがしや)さんであんこを作るときに、あずきのかすが残ります。ビール工場でビールを作るときには麦(むぎ)のしぼりかすが残ります。こういったものを捨てずに、紙にまぜて再利用しています。
あずき
あずきの皮をまぜた紙
通行券
高速道路の通行券をまぜた紙
ビール
ビールのかすをまぜた紙
ページトップへ