屋内に展示されている資料やパネルは、稲葉家住宅があった桑木野集落周辺の松野地区における農家の一年の暮らしについて紹介しています。
ここでは、松野の生活風景を、季節ごとに特徴を示しながら解説し、家具や農具、漁具などの民俗資料を展示しています。
また、急流の富士川における伝統的なモジリ漁や、富士市指定無形民俗文化財に指定されている川供養行事(大北のカワカンジー・木島のナゲダイマツ)、紙の祖とされる古代中国の蔡倫の画像を祀り紙漉き業における取り決めをする講組織「蔡倫講」など、この地域特有の古くからの文化、風習も紹介しています。
囲炉裏の周りには、昭和初期の一般的な農家の生活用具を並べて当時の生活空間を再現しており、昔の暮らしを知ることができます。