7世紀後半以降、律令国家によって近畿中央部と関東地方を結ぶことを目的に整備された東海道は、さながら古代のハイウェイのように、豊富な海産資源を都へ運ぶ最短の道として重視されます。静岡県中部・東部を中心とする発掘調査では、東海道と目される古代の道路が発見されたほか、各地の公的施設(役所)を結ぶネットワークとして、大小さまざまな道が果たした役割も明らかになっています。
本展示会では、駿河・伊豆の国府、郡家(ぐうけ)やその関連施設をご紹介し、古代東海道周辺の景観を探ります。そして、富士山周辺が、東山道から甲斐を経由して東海道につながる結節点「富士山ジャンクション」としての役割を果たした可能性についても考えます。
( 2020/04/01 更新 )