収蔵品紹介

  解説

新玉稲荷神社関係資料。新玉稲荷神社は、明治時代には富士市吉原西本町の眺峰館(料理屋)の東隣にありました。かつて宿場町であった吉原には、芸者衆のいる料理屋や旅館が軒を連ね賑わっていました。「新玉さん」と呼ばれ親しまれてきた新玉稲荷神社は特に花柳界からの信仰が厚く、大正年間ごろまで行われていた年2回の祭日には、芸者衆のおどりが華やかに奉納されていたということです。社殿に奉納されていた数々の絵馬からは、吉原周辺にとどまらず広く信仰を集めていたことがうかがえます。