令和6年1月20日(土)、ロゼシアターにおいて、「没後10年第6回吉野弘の詩 朗読コンクール」が開催されることに合わせ、当館が寄託資料としてお預かりしている吉野弘の作品の一部を紹介します。
【吉野弘プロフィール】
吉野弘は、戦後の詩壇を代表する現代詩人で、「I was born」、「祝婚歌」などの作品が幅広い世代に愛され、国語の教科書にも取り入れられている。
山形県酒田市に生まれた吉野は、石油会社に勤める傍ら、1953年、詩人の茨木のり子らが創刊した詩誌「櫂(かい)」に参加、大岡信や谷川俊太郎らと交流した。会社勤めや労働運動へ携わる中、激務により肺結核を患うなどの経験から、庶民が日常感じているような困難や悲哀を易しい言葉づかいでうたい上げ、詩集「感傷旅行」で第23回読売文学賞、「自然渋滞」で第5回詩歌文学館賞を受賞している。
平成19年(2007)81歳のころ、富士市に転居し、87歳で亡くなるまでの7年間、大好きな富士山を日々愛でながら家族とともに晩年を過ごし、広見公園にも訪れている。
( 2024/01/10 更新 )