”生類憐みの令"で知られる江戸幕府第五代将軍・徳川綱吉は、"犬公方”と呼ばれるなど低評価を受けてきましたが、近年再評価が進んでいます。
綱吉は、戦国時代の殺伐とした風紀を改め、民政の重視・社会的弱者の保護・動物愛護・貨幣改鋳によるデフレ脱却・儒教の振興と忠孝の奨励に取り組み、日本の文明化を進めた人物とされています。
そして、富士市域は綱吉の政策の影響・特色がよくうかがえる地域といえます。
特に、今泉村の百姓・中村五郎右衛門がその行いから「孝子」として褒賞され、江戸時代でただひとり百姓でありなが将軍から朱印状を賜ったことは、富士市の大きな歴史的特色です。
本展覧会では、「孝子五郎右衛門」を中心に、綱吉の政策とその影響を受けた富士市にゆかりのある人びとのようすをご紹介します。
( 2024/11/02 更新 )