武田弘氏寄贈、富士山コレクシ ョンから、富士山が描かれた陶磁器を紹介します。また併せて、金地の小屏風とカラフルな扇子や扇を展示し、さまざまな陶磁器に華を添えます。
「絵付け」とは陶磁器に色を付けたり絵を描くことで、さまざまな技法があります。赤色をメインに多色を使う「色絵」や、藍色が 美しい「染付」が有名ですが、中でも色絵は、陶磁器の装飾に大きな影響をあたえた技法で、日本では17世紀半ば、初代酒井田柿右衛門が肥前国有田(佐賀県)で完成させ、江戸時代末期に全国各地に広がりました。
今回は、特に鮮やかで美しい大皿や鉢18点を選び展示します。カラフルに彩られた陶磁器の中の富士山にもご注目ください。
なお、本展ポスターに使用した陶磁器の写真は、令和4年度の博物館実習の一環として、実習生が主体となり撮影したものです。時間をかけ、何度も配置を変え、試行錯誤の結果、とても良い写真が撮れました。ぜひ、展示と合わせてご覧ください。
( 2023/01/29 更新 )